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BIRDSヒヤリハットノート

パラグライダーは楽しいスポーツですが、ひとつ間違えると危険な目にあいます。ヒヤッとしたこと、ハッとした体験談を皆で共有し、問題解決を考え、安全対策を行っていただきたこうという目的で立ち上げました。

どうぞヒヤリハット体験談や事故の目撃情報を下記メールアドレスまでお寄せください。
info@birds-para.com
ヒヤリハットに関するコメントもお待ちしております。たくさんのご意見をお願いします。
そして事故撲滅に役立てていこうではありませんか!
セッティングミスのトラブル
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     サーマルソアリング中に何度も失速してしまうパイロットがおられました。
     普通にフライト出来ることもあるのに、また、同じ空域で他のパイロットは通常に飛行しているのにどうしてこのパイロットだけが失速に入るのかを検証してみました。

     まず、グライダーに欠陥があるか、グライダーズチェック検査を受けました。グライダーは5年前のもの。空気透過率がやや多い(空気の抜けがある)程度でそれなりにグライダーの劣化はあるものの、安全基準に適合していました。

     ラインバランスは、ツリーランでダメージがあるといってもラインバランスを整えることが出来る程度です。(悪いものはラインバランスを整えることが出来ないほど長さがくるっています)

     でも、気になる点がありました。以下の写真のようにブレークコードのあまりの部分を処理されていたのです。


     この写真を見て、まずあなたの第一印象は?失速に関係するとピンときましたでしょうか?


     このようにブレークコードを処理しているとことから、滑車の位置まで手を戻してもブレークが常にひかれた状態であります。
     このことから空気漏れがややある、そしてパイロットのいろいろな癖などもある中、上の写真のようなセッティングをしていると、万歳をしても、ブレークを滑車位置まで戻しても、常に余ったブレークを処理した長さ分が引かれた状態になっているのです。



     失速ぎりぎりの状態で翼がスピードを得ようとしてい時には、このくらいの長さの引き具合でも失速からまぬがれることは出来ない可能性が十分に考えられます。

     ブレークコードだけの問題ではなく、いろいろなセッティングをされる際には、見よう見まねでやったり、誰の意見も取り入れずに行うと危険です。専門知識が十分とは言えないパイロット同士でやるのも危険です。
     何かセッティングをされるときにはぜひインストラクターまでご相談ください。

    | 装備に関すること | 18:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    ベルトつけ忘れ
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       先日、地上練習中にレッグベルトのつけ忘れにどれだけの人が気がついてくれるかを実験してみました。地上なので落ちはしません。でも、他人が練習している姿を注意深く見て、以上に気がつく人がいるかな…と思ったのです。
       
       何も言わずに練習している間はまったく誰も気がつく様子はありませんでした。インストラクターのデモに、グライダーに目を向けたり手の動きに注目したり、、、でまさかレッグベルトが外れているとは思っていないですから、気がつかなくて当然です。

       で、次は「重大ミスがあるので見つけてください」と、クイズ形式で練習の様子を見てもらいました。すると数人の人が気がつきました。でも、何度見てもわからない人がいました。

       次の日、高高度フライトの際、偶然にもレッグベルトのつけ忘れに気が付き取りやめをするということが起きました。偶然良いタイミングで前日のような問題を投げかけたことが良かったのか、事故を未然に防ぐことが出来ました。
       やっておいてよかったと思いました。

      | 装備に関すること | 08:41 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      変わりやすい冬の風
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        今年の冬は北西予報で高確率でフライトできています。
        なぜでしょうか?



        ↑ のような天気図では他の季節では北風が強く入ってきて飛べない時が多いか、飛べていても早く強い北風がはいってきて早々に飛べなくなるか…ですが、微妙に飛べる日が多いです。
         これはあくまでも一イントラとしての意見ではありますが、冷たく重たい空気であるため動きが鈍いから起こるのではないかと思います。でも、風が弱いというわけではありません。太陽の熱エネルギーでいったん対流現象が起こると本来の強い風が襲いかかってきます。冷たすぎる空気であるため日照で温められるのに時間がかかり、対流現象が起こるのに時間がかかってしまうのではないかと思うのです。

         1月19日は午前と午後に1本ずつ飛べましたが、時々強い風が入る程度で穏やかにフライトできます。でも、冬の風には重たいパワー自体はありますので、弱いと思ってテイクオフしてもソアリングが可能です。このおだやかに見える中で対流現象が起こって本来の強い風が吹くかもしれないと思って飛ばないといけません。午前中は強くなったと思ってもさほど危険なほどには至らず、楽しい間に終了できました。また、この楽しい間に追われたということもパイロットの油断を与えるのですが…

         午後からの風もテイクオフ直後からしばらくは穏やかでした。午前中に飛んだパイロットは、さっきの経験で同じようなコンディションから始まる展開、これからもっと強い風が吹くというとはすぐに考えなかったのでしょう。
         午後からのフライトでは強い風へと変わるのも急激でパワーも比べ物にならないくらい強烈なものでした。判断が遅れて北側の安全な田んぼにはもうランディングできる位置ではなくどんどん風に押されてバックいていきます。
         飛んでいたのがパイロットの方でよかった…。と、本当に思いました。無線の指示を理解してランディング場をあきらめ、指示通りに風下に流し民家上空を避け、田んぼの上で風上へ向けてそのまま垂直降下・・・。建物の向こう側で見えないので心配でしたが、みんな無事アウトサイドランディングで事なきを得ました。

         無事でしたが、なぜヒヤッとしたことが起こったかを考えることがとても大事です。天気図を調べると午後3時は関西付近の等圧線がくぼんで狭まっていました。気象予報士でもないかぎり予報は難しいですが、こうなる可能性は十分想定できたはずです。でも、午前中の経験から油断をしていたため不十分な観察、判断の遅れへとつながったのだといえます。



         いつ、どんな場所で、何が起こるかわからない…そのくらいの用心深さが冬の北西風で飛ぶ秘訣だと思います。
        | 風・乱気流 | 17:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        知らず知らずのうちに身にしみついている悪い癖
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           航空機のパイロットは、パイロットという難易度の高い試験を突破し資格を得てからも、毎年のように検査があり、安全に飛ぶための資格を更新していきます。そのパイロットが操縦する場合においても単独の判断はなされず管制官の指示においてフライトします。そして安全にフライトを行っています。
           
           パラグライダーの場合はどうでしょう?すべての管理を行う義務がパイロット自身にあります。うまく飛べるようになってサーマルにも乗れるようになると、もう満足してインストラクターからのアドバイスは不要だと感じる方も少なくありません。うまく安全に飛べている間は良いのですが、日々続けているうちに人間の体は楽な方へと横着をするようになります。それでも経験でカバーして事故にすぐに発展することはないのですが、こうして年月が過ぎていくと基本からかけ離れた悪い癖が身にしみていくことになります。

           悪い癖は、安定したコンディションでは危険なことになることはありません。


           上記の画像は片翼が潰れた写真です。まぎれもなく安定したフライト状態ではありません。サーマルコンディションでは良くある風の乱れが原因で潰れることが多いのですが、正常の状態に安全な操作で戻すことが出来るでしょうか?
           このような潰れからの回復は、パラグライダーの持つ回復特性のおかげでなおっていることがほとんどです。タイミングを間違わず正しい操作を行って直せている方はあまり見かけません。間違った操作なのにパラグライダー自身の安定性で通常滑空に戻っているというのも結構あります。
           でも、悲しいことにこれもパイロットの経験・・・。当の本人は自分の技術で「安定飛行に戻せた」と思っていることだと思います。この間違った認識が知らず知らずのうちに悪い癖が身につくことにつながるのです。
           
           テイクオフの時に力ずくで傾きを直し、テイクオフするパイロット。本来なら早々にあきらめてテイクオフを取りやめた方が良い場合にも強引に引っ張り上げて、ギリギリのところでテイクオフできた、というのもそうです。キャノピーの持つ安定性と、たまたまそのときにサイドからのブローがなかったから無事に離陸出来ただけです。


           いつも引きすぎで飛んでいる方もいます。深く引けば引くほど失速に近い迎え角になっているということは理解していますが、ついつい引いた状態で飛ぶことが癖になっています。いつも降りている場所の気流が安定しているからか、グライダーが安定しているからか、無事にランディングできているかもしれませんが、場所が変わったり、風が変わったり、新しいグライダーに乗り換えたり、いろいろな要因を引き金に危険な状態になってしまう悪い癖です。


           パラグライダーのパイロットの難しい点は、自分自身の悪い癖を見つめなおし、修正していくことかもしれません。

           そのためには他の方が注意してくれたり指摘してくれたり、いろいろアイデアを提供してくれた時に「自分は違うな・・・」とか「自分はこうする」とか「自分は危険な風で飛ばない」とか、自分には当てはまらないから関係ないと思うのではなく、「もしかしたら自分の知らず知らずのうちにやってしまうかもしれない」とか「風が急に変った時に誤った操作になっていないだろうか」という具合に、受け入れることが必要だと思うのです。

           風はいつ、どこで、脅威を表すかは誰にもわかりません。でも、そうなったときに正しい判断と操作で安全にフライトを終えることが出来るよう、日々精進していただければと思います。
          | コントロール関係 | 14:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          安全なフライトとは
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            今の風で飛んだら安全ですか?
            という質問を受けることがある。自分自身が飛ぶ場合は安全に飛ぶ自信はあるが、質問をした方が安全に飛べるかどうかは疑問である。

             安全とは自分自身で作るもので、人間がかかわる以上、そこにはヒューマンファクターの要素がかかわってくる。つまり人間はミスを犯しやすい生きものだということ。

             仮に私が「安全に飛べる風だ」と、断言してしまうと、それを聞いた人はどのような気持ちで飛ぶだろう。安心しきって注意力をなくして、思いっきり自由に飛ぶ・・・という方も出てくると思う。ほとんどの方は安心しきって注意散漫で飛ぶようなことはしないと思うので事故にはならないと思うのだが、たまにアクシデントを起こしてしまう方もいる。だから、私は安全に飛べる風だとは断言できない。

             
             見るからに風が強い時でも安全であるのがわかりきっているかのように、皆の心配をよそに素早く決心してテイクオフして、それで全く揺れることなく安全に飛ぶ達人のような人がエリアには必ず一人くらい入る。その達人が飛んだからといって、まねして飛ぼうものなら、やっぱり怖い目にあった経験をした人も少なくないのではないだろうか?でも、達人は飛びおえた後何事もなかったようにケロッとしている。何が違うのだろう。
             その達人のような人は、同じ風を見ても飛べるかどうかという判断はもちろん、抑えるべきポイントをしっかり押さえることが出来ているのだと思う。飛べるかどうかというより、ある風での陥りやすい傾向と対策が出来ているので、多少揺れたり潰されたりしても、その場所は山や地面からの余裕の高度があり、立て直す余裕がある、いわば想定内の出来事なのである。
             達人が飛んでいるのを見て安全だと思って飛ぶ人は、達人並みの観察力と判断力がなければ、強い風や強いサーマルコンディションの中で飛ぶと怖い思いをしてしまうのである。達人は乱れたコンディションであろうと、それを想定内と判断し揺らさないで飛んでいるのだから、そこへ揺れない風だと思ってくる方は傾向と対策が出来ていないわけだから、想定外のことが起こるわけだから怖いはずである。安定していると思って飛ぶ人が、激しいサーマルのコンディションで飛んでしまうということは無防備で危険この上ない。

             空を飛ぶということはいったんテイクオフしてしまったあと地上に足がつくまで飛び続けなければならない。どんなに揺れようが乱れようが潰れようが、足がつくまでコントロールしなければならない。あきらめたり身体がフリーズしたりしてはおしまいだ。

             そうならないために、まず、安全なフライトは自分自身にかかっている、ということをしっかりと肝に銘じなければならない。どんなに穏やかな大気であっても、パイロット次第で安全にも危険にもなる。
             安全なフライトとは、そのコンディションの中で傾向と対策のポイントを出来てこそナセル技だと思う。そのポイントを抑えたうえでサーマルソアリングや高度な技術に挑戦すると、とても楽しく安全にフライトを行うことが出来る、、、と思う。
            | その他 | 00:46 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |