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BIRDSヒヤリハットノート

パラグライダーは楽しいスポーツですが、ひとつ間違えると危険な目にあいます。ヒヤッとしたこと、ハッとした体験談を皆で共有し、問題解決を考え、安全対策を行っていただきたこうという目的で立ち上げました。

どうぞヒヤリハット体験談や事故の目撃情報を下記メールアドレスまでお寄せください。
info@birds-para.com
ヒヤリハットに関するコメントもお待ちしております。たくさんのご意見をお願いします。
そして事故撲滅に役立てていこうではありませんか!
変わりやすい冬の風
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    今年の冬は北西予報で高確率でフライトできています。
    なぜでしょうか?



    ↑ のような天気図では他の季節では北風が強く入ってきて飛べない時が多いか、飛べていても早く強い北風がはいってきて早々に飛べなくなるか…ですが、微妙に飛べる日が多いです。
     これはあくまでも一イントラとしての意見ではありますが、冷たく重たい空気であるため動きが鈍いから起こるのではないかと思います。でも、風が弱いというわけではありません。太陽の熱エネルギーでいったん対流現象が起こると本来の強い風が襲いかかってきます。冷たすぎる空気であるため日照で温められるのに時間がかかり、対流現象が起こるのに時間がかかってしまうのではないかと思うのです。

     1月19日は午前と午後に1本ずつ飛べましたが、時々強い風が入る程度で穏やかにフライトできます。でも、冬の風には重たいパワー自体はありますので、弱いと思ってテイクオフしてもソアリングが可能です。このおだやかに見える中で対流現象が起こって本来の強い風が吹くかもしれないと思って飛ばないといけません。午前中は強くなったと思ってもさほど危険なほどには至らず、楽しい間に終了できました。また、この楽しい間に追われたということもパイロットの油断を与えるのですが…

     午後からの風もテイクオフ直後からしばらくは穏やかでした。午前中に飛んだパイロットは、さっきの経験で同じようなコンディションから始まる展開、これからもっと強い風が吹くというとはすぐに考えなかったのでしょう。
     午後からのフライトでは強い風へと変わるのも急激でパワーも比べ物にならないくらい強烈なものでした。判断が遅れて北側の安全な田んぼにはもうランディングできる位置ではなくどんどん風に押されてバックいていきます。
     飛んでいたのがパイロットの方でよかった…。と、本当に思いました。無線の指示を理解してランディング場をあきらめ、指示通りに風下に流し民家上空を避け、田んぼの上で風上へ向けてそのまま垂直降下・・・。建物の向こう側で見えないので心配でしたが、みんな無事アウトサイドランディングで事なきを得ました。

     無事でしたが、なぜヒヤッとしたことが起こったかを考えることがとても大事です。天気図を調べると午後3時は関西付近の等圧線がくぼんで狭まっていました。気象予報士でもないかぎり予報は難しいですが、こうなる可能性は十分想定できたはずです。でも、午前中の経験から油断をしていたため不十分な観察、判断の遅れへとつながったのだといえます。



     いつ、どんな場所で、何が起こるかわからない…そのくらいの用心深さが冬の北西風で飛ぶ秘訣だと思います。
    | 風・乱気流 | 17:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    風が変わりやすい日の注意
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       2008年3月2日。この日は朝からガスがかかっていた。秋ならば穏やかな一日となる確率が高いが、季節はやっぱり春。油断していると、風の変化を見落としてしまう。その見落としたその間に、刻々と変化し、少しの前触れから大きく変貌する。まさに、そんな感じがする一日だった。
       また、2月は本当に飛べる日が少なく、特に週末は毎週のように雪…。久しぶりの人が多いという予想も当たり、たくさんの方がお集まりに。どのように安全にフライトを終了することができるか…。みんなの意識にかかっている。

       まずは12時過ぎ。穏やかな風の時間が順調に過ぎていく。しかし、突然、3m/sのブローが吹いてきた。3m/sは普通問題ないが、0m/sから3m/sの突風が見落としてはいけないところ。
      しばらくして、東風が強くなりランディング上の低空でバサッと潰れる機体があった。やっぱり、あのブルーが前兆だったと確信。
       「ブローが吹いていますよ」とか、状況の変化を知らしても、聞き手がその気になっていないものだから、風が変化しているにもかかわらずテイクオフしてしまう…。すぐに降りてと言って、無事降りれてよかったが、「そんなこと言ってたっけ」と言われてがっくり。言われているからフライトをやめるとか、オープンしているから飛べるとか、他人任せで判断するスポーツではないですが、自分で判断する分、しっかり観察をし、それが安全に飛べる風かを自分の技術と天秤にかけて判断しなければならない。

      日中は東風が強くて誰も飛ばず。その後、期待どおりに西風が徐々に押してきて、3時ごろ、西風と東風とのコンバージェンスを作り、それがアーベントのようにどこでも上がるコンディションとなる。タイミングよくダミーが出て、それに続けとみなフライト。結構楽しい時間が長続きした。でも後半は少し渋くなって、前半飛んだ方は高い高度でルンルン、あとから出た人はテイクオフ付近でじたばたと苦しそうにソアリング。上げたいが上がらなくて一生懸命飛んでいる人はきっと「自分はすぐにおりるまい、何とかして上げ直してやる」と、強く思っていたことと思う。3時までは東風が強く入っていたことを忘れて・・・。
      アーベントでどこでも上がる、ということは、空気が全部上空へ行ったということ。通常ならサーマルがありシンクがあり、空気が上層と下層で対流しているのだが…アーベントは上に行きっぱなし。ということは上空に行って冷えた空気はどこに行ったのだろうか?いやいやどこにも行っていない。裏にいこうにも東風に押されて、下からはアーベントで突き上げられ、上にたまっていただけだったのだろう。そしてアーベントの後半、上昇気流が弱くなってきたら上空にたまっていた冷えた空気がザーっと降りてきたのだ。

      その時、ほとんどの人が楽しい時間がいつまでも続くかのような錯覚に陥っていたのだろう。ほとんどの方が気がつくのが遅かったようで、あたふたあたふたしていた。ランディングの順番争いまで繰り広げられて・・・。

      下降気流が強く吹いているのに、ランディングにとどかそうと必死に万歳しているもの、そこで潰れたらどうするの!っと、危なく思えた。
      また、順番通りにと東風で池の上空に行く人もいたが、東風がバックするほど強くなったりすることはないと思っての行動だと思う。しかし、それは甘い判断。
       過去に、やっぱりそれは春の出来事だったが、高度が500m以上あるのだが、いつも通りポジションを取っていたら、どんどん強くなる東風に流され、東に向いてもホバーリング。潰れそうになるのでブレークコントロールをするとバックする…。そして、池の対岸の林にツリーラン…。高圧線でなくてよかったとホッとしたのを思いだした。

      アーベントは本当に夢のような時間を楽しませてくれる。しかし、いつまでもその夢のような時間が続くことはない。今のコンディションが時間経過と共にどのように変化するか予測が必要。楽しいフライトの最中においても、決して油断することなくフライトしてほしい。

      | 風・乱気流 | 21:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      怪しい天気予報
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        この日、予報ではフライト確率、50パーセントで朝に集まっていた。南西強めながら一部の重量級パイロットがフライト。なかなか良い感じ。でも、予報が怪しかったので、少し強くなってきただけでランディングしていただいた。
        その後、テイクオフでは強めだったが、ランディングではいっこうに風が強くなる気配を見せなかった。しかし、天気図での判断、積雲が既に形成されていて風に流されていること、雨雲レーダーで日本海から内陸に低気圧から延びる前線と思われる雲の連なりの接近が確認できたため下山してもらう。

        しばらくするとテイクオフもランディングも風はぴたりとやんだ。風がやんでいる時間は10分以上は続いたので、もし、まだテイクオフにいたら誰かが飛んだにちがいない。しかし、その後、次第に北西風が吹き出して黒い雲と共に雷雨となった。

        ここまでは、天気図には現れないけれど寒冷前線の影響がある、風が南西から北西に変わる際にウインドカームになる、そして、突然の突風、雷雨がある、という読みどおり、教科書に書いたような寒冷前線の到来。
        下は当日の天気図だが、このような天気図では本当に注意が必要。
        朝9時の天気図
        なぜ、危ないかというと、飛べるから。飛んでしまって、ソアリングが簡単にできるから。飛んでいる間に、前線が襲ってくるから。

        小一時間ほどの雨が続いて、晴れ間も見えて、もう寒冷前線も行き過ぎて練習できるだろうと、無風で練習しようとしたら、風は感じないのに周囲(500m〜1キロ先)の山や木が激しく揺れている!!これは、危ないと練習中止を呼びかけた直後、20m/sはあろうかと思われる突風が吹いてきた。その後は練習どころではないのでツリーラン脱出練習に切り替えた。
        中止の判断が間に合ってよかったが、もし、立ち上げでもしていたら、大変なことになっていただろう。
        下の記事を読んでいただきたい。
        http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary/200704/20070428.php3

        遠くからお越しに方がいらっしゃっていて、温泉でとても楽しまれたようだ。こんな日はパラを早々に頭から切り離し、温泉や映画・ショッピングなど違う遊びをしたほうが良い休日を送ることができるでしょう。
        でも、外を出歩くときは注意が必要ですが・・・。
        | 風・乱気流 | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        寒冷前線?
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          予報では良い予報でも、予想天気図を見てこれはやばいかも・・・と思いました。

          朝9時の天気図では、日本海にある低気圧に前線が現れていません。でも、パラグライダーは寒冷前線の時には飛ぶと危険で、寒冷前線までのパワーがなくとも、風の影響を受けるスポーツです。なので、この形の天気図では、「天気図には寒冷前線が描かれていないが、影響があるな」と、用心しなければなりません。

           この日のフライトは、朝は穏やか、サーマルも少々あり。2本目は12時ごろフライト。南の突風が吹き出して、全員ランディング。前線の影響があると予想していたのでエリアをクローズ。
           エリアをクローズしたものの風が穏やかになりました。テイクオフには程よいアゲインスト。誰も止めることがなければみんな飛ぶ風。でも、この日は寒冷前線の持つ[ウインドカーム]という現象だと誰もが知っていたので飛ぶことはありませんでした。携帯電話からの雨雲レーダーの情報も役に立ちました。次第に風が北よりに変わり、強いブローも吹き始め、雨もパラパラ。「あー飛ばなくてよかった。」となりました。

          15時の天気図を見ると、朝にはなかった寒冷前線が描かれています。

          情報を上手く活用して、安全な自然現象「風」の範囲でフライトしましょう。
          | 風・乱気流 | 22:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          続・2007年12月17日西風
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             12月17日の風の状況など報告されていますが 実際に飛んでいて 保津川河川敷近くでアウトランするまでの体験を報告したいと思います。
             当日朝のパラパークは前日の天気予報とは かなり印象の違うコンデイションに見えました。ランデイングの風も穏やかでグラハンには風がないなあて言う感じでした。昼過ぎに一度テイクオフに上がりましたが、用意してるうちに強風に変わり一度下山しました。
             3時ごろから 風も少し弱まりグラハンを始めました。しばらくは絶好の風で楽しんでいたのですが、3時半ごろからは、さらに弱まり機体も立ち上がらなくなってきたので もしかして飛べるんじゃないかな と期待しキャノピ−をたたんでいると校長よりテイクオフに上がるよとの事 ランデイングから山頂の吹流しを見ても十分飛べる範囲の風に見えました。
             テイクオフに上がったときも 北よりのアゲンストで3から4mぐらいの風でしたので穏やかに飛べるかなと思いテイクオフしました。テイクオフ時の立ち上げも振られることなくスムーズに出られました。ただ準備の時にバリオの電池が切れていて使えない状態だったのぶっ飛びですぐに降りるつもりでした。
             テイクオフしてからしばらく機体はピッチ方向に不安定に動きましたが 前には出てたのでとりあえずキャノピーを潰さないようにコントロールして山から離れようと沖に向かいました。山からある程度離すと揺れは止まったのでランデイングに向かおうとしたのですが その頃にはランデイングよりかなり風下で完全にホバーリング状態になっていました。GPSの速度もひとけた台で上空で止まった状態でした。
             幸いにも機体は安定していたので意外と冷静には考えられました。初めはフルアクセルを試みましたが機体が不安定になる割には位置が変わらなかったのでハーフアクセルでしばらく滑空を続けました。辺りはだんだん暗くなってくるし手は冷たくなってくるし、10分以上ホバーリングを続けたと思います。このままでは日が暮れしまうと思い とりあえず安全な場所にアウトランすることを考えました。
             はじめは第二尾根の沖あたりでのホバーリングでしたがランデイング方向を向くとバックを始めました。このままでは更に山へと近ずくと思い反対側へ偏流で進み安全なところを探して降ろそうと考えました。出雲神社を越え住宅地を越え 幸いにも高度はあまり落ちずに南へ進みました。テイクオフしたときは 遥か先に見えた保津川もだんだん近ずいてきました。だだ足元には送電線が連っていたのでまだまだ気は抜けませんでしたが 送電線群を何とかクリアーして保津川の河川敷が見えたころには何とか安全にランデイングできる確信が持てました。
             結局 安全性を考えて保津川を越えたところの造成地に無事 降ろす事が出来ました。校長 チーフ をはじめサポートしてくださった 皆さん ほんとうにありがとうございました。
             今回 このような状況になった原因として自分自身で勝手に風は収まったと思い込んでフライトしてしまった事が最大の過ちだと反省しています。今後 同じような事を起こさないよう 細心の注意を払ってフライトに臨みます。

            パイロット 男性 30代
            | 風・乱気流 | 21:05 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            2007年12月17日西風
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               亀岡盆地は関西一円では風が強くても、風が穏やかに見えることがよくあります。特に南西の風では穏やかにフライトでき、アーベントに変わることが多く、良いフライトができたと誰もが満足し、安全でフライト確率が高いと思っていただいています。
               西風が弱いときは弱いのに誰でも簡単にソアリングが楽しめ、スクール生でも良いフライトができることが多いです。西風にはめっぽう強いエリアだとたくさんの方に思っていただいています。
               12月17日は天気予報、天気図では強い風が予想出来ました。予定にも強い風を想定した地上練習や机上講習などを発表したので、人数は少なめでした。でも、朝から風が穏やかで、スクール生でもフライトできそうなコンディションで、いろいろな練習ができそうにもみえました。
               しかし、怪しい気配もありました。穏やかな割には朝のガスが出ていなかった、テイクオフの西と北に向きがころころ変わる、雲が発達してはすぐに消滅。うーん、やっぱり机上講習ということできっぱり諦めました。
               お昼頃、良いお天気と陽気に誘われるようにたくさんのパイロットの方が続々と集合され、「怪しいが飛べないことも無い・・・」と判断し、テイクオフへ上がりました。一人目が準備を開始始めた頃、突然10m/s以上の突風が吹き荒れました。これにはさすがにエリアクローズ。後10分でも早ければ、1人目が飛んで、危険な目にあっていたかもしれませんでした。
              もしも1時間早ければ、テイクオフへ上がったパイロットの方全員がフライトして、簡単にソアリングでき、高度を獲得してから、もしくはちょっと裏側で強風に出くわしていたかもしれません。このときは本当に誰も飛ばなくてよかった思いました。

              9時の天気図9時
              12時の天気図
              12時
              15時の天気図
              15時
              18時の天気図
              18時

               2003年12月25日には西風強風で5人フライト中3人飛ばされるということがありました。
               予報では南西の風で前日も非常に良いコンディションだったのでこの日も良いと信じこんでいました。でも実際は南西から西風が強めでパイロットが一人目二人目と、順調に前に出れていました。リバースも上手でもうすぐパイロットというPP生はフライトする準備をしてテイクオフの許可待ちでした。しかし、パイロット5人目が飛び出した数分後、急激に風が強くなったのです。飛んでいる位置が沖のほうだった2人はランディングすることが出来ましたが、ちょっと山際、風の収束地、降ろす判断が遅かった3人はツリーランしたり、裏へアウトランしたりで、ひやひやしたことがありました。
              その日の9時の天気図
              9時
              15時の天気図
              15時

               この両日の共通点は、西風でソアリングの期待が大きい、風が最初は弱かった、低気圧が日本海側にある、良い天気でランディングが穏やかだったのでテイクオフへあがる判断をした、ということです。

               パラパークのみならず周りを山で囲まれた盆地や、標高が低いなどの影響で、予報の風よりも風が弱く吹くエリアでは、本流の風が遮られているので一時的に弱いということがあります。局地的、一時的に弱い風が吹く場合の安全フライトに、フライト中止の判断にお役立てください。

              エリア管理者
              | 風・乱気流 | 11:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |