2010.11.13 Saturday
安全なフライトとは
今の風で飛んだら安全ですか?
という質問を受けることがある。自分自身が飛ぶ場合は安全に飛ぶ自信はあるが、質問をした方が安全に飛べるかどうかは疑問である。
安全とは自分自身で作るもので、人間がかかわる以上、そこにはヒューマンファクターの要素がかかわってくる。つまり人間はミスを犯しやすい生きものだということ。
仮に私が「安全に飛べる風だ」と、断言してしまうと、それを聞いた人はどのような気持ちで飛ぶだろう。安心しきって注意力をなくして、思いっきり自由に飛ぶ・・・という方も出てくると思う。ほとんどの方は安心しきって注意散漫で飛ぶようなことはしないと思うので事故にはならないと思うのだが、たまにアクシデントを起こしてしまう方もいる。だから、私は安全に飛べる風だとは断言できない。
見るからに風が強い時でも安全であるのがわかりきっているかのように、皆の心配をよそに素早く決心してテイクオフして、それで全く揺れることなく安全に飛ぶ達人のような人がエリアには必ず一人くらい入る。その達人が飛んだからといって、まねして飛ぼうものなら、やっぱり怖い目にあった経験をした人も少なくないのではないだろうか?でも、達人は飛びおえた後何事もなかったようにケロッとしている。何が違うのだろう。
その達人のような人は、同じ風を見ても飛べるかどうかという判断はもちろん、抑えるべきポイントをしっかり押さえることが出来ているのだと思う。飛べるかどうかというより、ある風での陥りやすい傾向と対策が出来ているので、多少揺れたり潰されたりしても、その場所は山や地面からの余裕の高度があり、立て直す余裕がある、いわば想定内の出来事なのである。
達人が飛んでいるのを見て安全だと思って飛ぶ人は、達人並みの観察力と判断力がなければ、強い風や強いサーマルコンディションの中で飛ぶと怖い思いをしてしまうのである。達人は乱れたコンディションであろうと、それを想定内と判断し揺らさないで飛んでいるのだから、そこへ揺れない風だと思ってくる方は傾向と対策が出来ていないわけだから、想定外のことが起こるわけだから怖いはずである。安定していると思って飛ぶ人が、激しいサーマルのコンディションで飛んでしまうということは無防備で危険この上ない。
空を飛ぶということはいったんテイクオフしてしまったあと地上に足がつくまで飛び続けなければならない。どんなに揺れようが乱れようが潰れようが、足がつくまでコントロールしなければならない。あきらめたり身体がフリーズしたりしてはおしまいだ。
そうならないために、まず、安全なフライトは自分自身にかかっている、ということをしっかりと肝に銘じなければならない。どんなに穏やかな大気であっても、パイロット次第で安全にも危険にもなる。
安全なフライトとは、そのコンディションの中で傾向と対策のポイントを出来てこそナセル技だと思う。そのポイントを抑えたうえでサーマルソアリングや高度な技術に挑戦すると、とても楽しく安全にフライトを行うことが出来る、、、と思う。
という質問を受けることがある。自分自身が飛ぶ場合は安全に飛ぶ自信はあるが、質問をした方が安全に飛べるかどうかは疑問である。
安全とは自分自身で作るもので、人間がかかわる以上、そこにはヒューマンファクターの要素がかかわってくる。つまり人間はミスを犯しやすい生きものだということ。
仮に私が「安全に飛べる風だ」と、断言してしまうと、それを聞いた人はどのような気持ちで飛ぶだろう。安心しきって注意力をなくして、思いっきり自由に飛ぶ・・・という方も出てくると思う。ほとんどの方は安心しきって注意散漫で飛ぶようなことはしないと思うので事故にはならないと思うのだが、たまにアクシデントを起こしてしまう方もいる。だから、私は安全に飛べる風だとは断言できない。
見るからに風が強い時でも安全であるのがわかりきっているかのように、皆の心配をよそに素早く決心してテイクオフして、それで全く揺れることなく安全に飛ぶ達人のような人がエリアには必ず一人くらい入る。その達人が飛んだからといって、まねして飛ぼうものなら、やっぱり怖い目にあった経験をした人も少なくないのではないだろうか?でも、達人は飛びおえた後何事もなかったようにケロッとしている。何が違うのだろう。
その達人のような人は、同じ風を見ても飛べるかどうかという判断はもちろん、抑えるべきポイントをしっかり押さえることが出来ているのだと思う。飛べるかどうかというより、ある風での陥りやすい傾向と対策が出来ているので、多少揺れたり潰されたりしても、その場所は山や地面からの余裕の高度があり、立て直す余裕がある、いわば想定内の出来事なのである。
達人が飛んでいるのを見て安全だと思って飛ぶ人は、達人並みの観察力と判断力がなければ、強い風や強いサーマルコンディションの中で飛ぶと怖い思いをしてしまうのである。達人は乱れたコンディションであろうと、それを想定内と判断し揺らさないで飛んでいるのだから、そこへ揺れない風だと思ってくる方は傾向と対策が出来ていないわけだから、想定外のことが起こるわけだから怖いはずである。安定していると思って飛ぶ人が、激しいサーマルのコンディションで飛んでしまうということは無防備で危険この上ない。
空を飛ぶということはいったんテイクオフしてしまったあと地上に足がつくまで飛び続けなければならない。どんなに揺れようが乱れようが潰れようが、足がつくまでコントロールしなければならない。あきらめたり身体がフリーズしたりしてはおしまいだ。
そうならないために、まず、安全なフライトは自分自身にかかっている、ということをしっかりと肝に銘じなければならない。どんなに穏やかな大気であっても、パイロット次第で安全にも危険にもなる。
安全なフライトとは、そのコンディションの中で傾向と対策のポイントを出来てこそナセル技だと思う。そのポイントを抑えたうえでサーマルソアリングや高度な技術に挑戦すると、とても楽しく安全にフライトを行うことが出来る、、、と思う。